リアルとバーチャルの世界
自分が生きている世界はその世界で過ごす時間が決めるものだと思っている。
たとえば、一日中テレビを見ていればそれがその人の世界、ゲームであればゲーム、ネットであればネット、漫画であれば漫画のように。
一般的にはリアルと言えば、媒介を経由せずに見ることのできる、いわば自分の目で直接見た世界だと思う。バーチャルと言えばテレビやゲームなど、いわゆる電子機器を媒介して何かを見る、する世界だと思う。
ただ、バーチャルに過ごす時間が長くなれば長くなるほど、それはその人にとってのリアルな世界であると思う。世界とはそういうものだ、そういう風に脳が認識していくものではないかと思う。当たり前といえば当たり前かな。
ネット依存症やゲーム依存症などという言葉がある。僕は別に本人が満足し、法律に違反していなければ全く問題はないと思うが、それがあたかも病気であるような言い方をしてしまう。
恐らく、リアルな社会生活を送れない、送っていない可能性がある人を病気というカテゴリーに定義してリアルな世界で生きれるように矯正するためのものなのかなぁ。
少し強制力があって怖い気もするが。
それに、ますますネット環境が普及して、リアルな世界よりバーチャルな世界が支配してくるとそれはすなわち皆がネット依存症になるということとなり、病気でもなんでもなく別に普通のことになるのではないかと思う。
これだけスマホやネットが普及していればもうほぼみんながネット、スマホ依存症ではないかと思うし、みんなが趣味、ペット、仕事、子供など何かしらに依存はしていると思うから別にわざわざ名前を付けなくてもええのではないかとも思う。
コロナ禍になり、リモートワークなどして直接人と会わずに日常生活を送ることが可能になるともうそれこそがリアルな世界だろう。
もっと年月が経つと、今のバーチャルな世界がリアルになり、リアルな世界が異世界のように感じることもあるのではないかと思う今日この頃である。